神道イロハの「イ」


 神道を学ぶ初心者の為に此処では少し基礎的な事を記してみます。
■心構え■
初めに心構えをしっかりとして下さい。
常に心を清浄に平らかであるよう心掛け、我欲をなるべく捨てるよう努力して下さい。
魂魄(こんぱく」のバランスを取る事を心掛ける事が重要です。
(こん」は「(おおやけ」の心を示し、 「(はく」は我欲を示します。我欲を棄てる事は重要ですが、我欲には食欲や性欲等も含まれますので魄を全て無くすと人間は生活出来なくなってしまいます。ですから普通に生きる事以上の魄は棄てる必要がありますが全て無くす事は出来ません。因って我欲も必要最低限は必要ですので、魂魄のバランスを取る事が重要となるのです。
此の心構えが出来ていなければ形ばかりの日拝になってしまい、それは却って神祇に対して失礼に当たります。
そして神祇が身近に居るように常に心掛けて行動する事が必要です。
此れが神道を学ぶ際の心の在り様です。
ここから第一歩を歩む事となります。
因みに申しますが、「霊能力」や「特殊能力」を求めての行では浮遊靈等に利用され、無駄な人生を送る羽目になりますので呉々もご注意下さい。
また神道では礼節を重んじます。従って当然挨拶等はしっかりと行って下さい。此れはメールを送る際にも同様ですので、メールだからと云って礼節を欠いたものを送るような事は行わないで下さい。

■神棚・祖靈舎の安置■
まず第一に「神棚」及び「祖靈舎」の安置をして戴く必要がございます。
神棚に祀るお札は最低でも「伊勢神宮」「出雲大社」「産土神社」の三枚のお札が必要です。
伊勢神宮のお札は少し大きな神社ならば何処でも売っているので容易に入手出来ますが、出雲大社のお札は扱っている神社も少なくなく、入手が困難な場合もございます。埼玉県ですと二ノ宮の「金讃(かなさな神社」で入手出来ます。お近くの神社で取り扱っていない場所に住んでおられる方は直接出雲大社に連絡をしてみて下さい。

尚、祀り方に不安のある方は神棚及び祖靈舎の写真を撮って戴き、メールの添付ファイルで送って戴ければ正しい祀り方が出来ているか否かをご説明致します。もし不備な点等があれば厳しく指摘させて戴きますので、気兼ねする事なく写真をお送り下さい。このことにより金銭の授受が発生する如きの愚行は致しませんので、ご安心してお送りして下さい。

尚、神棚は必ず「南向き」に安置して戴きたい。
通常は南向きか東向きと云われているが、神棚の眞の意味を考えると「南向き」に安置する必要がある。何故「南向き」にする必要があるかお分かりであろうか?
何故なら、神棚を南向きにすれば自ずと神拝時には神棚に向かい合わせで座るので、自分は北向きになる。そう、神拝時には北向きでなければいけないのだ。もうお分かりであろうと思われるが、神仙の坐す場所は「北極紫微宮」であり、北極星の方向にあるからに他ならない。神仙と対峙せずに誰に対して祝詞を奏上するのであろうか。
神仙に向かって祝詞を奏上し、神拝次第を粛々と行うのが神道の本筋なのである。
故に、神棚は「南向き」で無くてはならぬのである。

■日拝次第■
さて、神棚・祖靈舎のお祀りがしっかりとなされていれば次は日拝次第です。
水は毎日朝一番の水を以って之を捧げ、榊の水も毎日交換して下さい。塩及び米は毎日取り替えるに越した事はございませんが、週に一度位の交換でも可です。榊は月の初めと15日に替えて下さい。榊を枯らす事は
  「枯れる」→「気枯れ」→「穢れ」
に通じますので榊を枯らす事の無きよう気をつけて下さい。

出来れば神棚の前には小さな賽銭箱を置き、毎日少しの額で宜しいので賽銭箱に小銭を入れて下さい。貯まったお賽銭は月末にユニセフ等の寄付金として寄付して戴くと社会的に役に立ちますので宜しいかと存じます。最近はコンビニ等によく置いてありますのでそれをご活用下さい。
水や供物を献饌し終えたら日拝に移ります。
以下に日拝次第の詳細です。

①神棚に向かい軽いお辞儀をします。
②火切りの祓いを行います。(下項参照)
③神棚に向かい深くお辞儀を二回行います。(二礼)
④祝詞を奏上します(禊祓詞・大祓詞等)
⑤ニ拝ニ拍手一拝をします。
⑥神棚に向かい軽いお辞儀をします。
以上です。

次に祖靈舎に対する日拝です。
基本的には上記の日拝次第と同様です。
只、祝詞は「禊祓詞」奏上の後、「祖靈祭祀詞」を奏上します。

以上が神道の基本中の基本です。
これを怠る神道はまがい物です。

「天津祝詞(禊祓詞)」及び「大祓詞」は出来るだけ暗記して下さい。出来れば天津祝詞は一息で唱えられると宜しいと云われております。尚、天津祝詞及び大祓詞には幾つか異なる種類のものがありますが、サイトに載せているものが眞の祝詞です。大祓詞で天津罪や国津罪を削除したようなものはやはり誤った大祓詞であると云えましょう。「大祓詞」は長い祝詞ですが、神道の中核を為す重要な祝詞ですので、神道を志す者として暗記する事は神祇に対する正しい礼節だと思います。馴れてしまえばそれ程長いものと感じなくなります。流暢に奏上出来るよう努力なされて下さい。

■産土様詣で■
産土様には出来るだけ詣でるようにして下さい。本来は毎日朝・夕に詣でる事が望ましいのですが、お仕事の関係上なかなか行くことの出来ない方が大多数だと思います。そのような方は仕事が無い日の暁に詣で、境内の掃除などの奉仕活動をして戴きたく存じます。

■お墓参り■
また、先祖の墓参りも忘れてはいけません。お墓には先祖の魄がおりますので、やはり汚れていては祖靈も鎮まり難いようです。
月に一度はお墓参りをして、掃除をし雑草を取る等の行動をして下さい。神道では線香を炊く習慣がありませんので、特に線香を炊く必要はございません。出来れば消えにくい和蝋燭をお墓の両脇に燈し、お墓参りに来た事をご先祖さまにお伝え下さい。尚、火は右の蝋燭から点火し、次に左の蝋燭に点火します。消す場合は逆に左側から消し、次に右側の蝋燭を消して下さい。

■火切り祓■
神道では火打石と火打ち鎌により火花を散らし、清め祓いを行う事を重要視しています。此の火花は魔が嫌っているので魔を避けるのに効果的です。昔の時代劇等でよく家を出る際に火切りの祓いをする場面を見受けますが、此れは火切りの祓いをして魔を避け無事に家に帰って来る事を祈念しているのです。
神事の際には此の火切りの祓いは欠かせませんので是非此の祓いを行って下さい。
方法の詳細は以下の通りです。
まず自分の体の左側で二回、火打ち石に火打ち鎌を打ちつけ火花を散らします。次に右側で同様に二回火切りをします。最後にまた左側で二回火切りをします。即ち、左・右・左と二回づつ火切りを行うのです。
 咄嗟の際にも此の火切りの祓いが出来るよう、携帯用の火切り道具(携帯用の火切り一式が神具屋さんに売っています)を常時持ち歩く事をお薦め致します。何かの際に必ず役に立ちます。
火切りの前に
 「神火清明(しんかせいめい神火清明(しんかせいめい(はら(たま(きよ(たまえ」
と唱えてから火切りをします。

次の階梯はまた後日記載致します。
                         


 
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