〜方全霊寿眞遺章〜
神遷霊感妙術篇

 本書の元版は南岳先生主宰の神仙道本部です。
 『神仙道誌』に詳細な説明がございますので、現代語訳して以下に転載致します。

 本書に収むるは仙官至人が結空之霊文とて尊秘する紫度炎光内視法の正編で、雲笈八籖には
「日に空虚の中に生じ、気を凝して章と成り、玄光炎映じて積もること七千年にして其文すなわち現る。太微天帝君紫簡を以て其の編目を結び、金簡に其の文を刻書せり。」
とその幽玄の由縁を記しているが、西王母が漢武帝に五岳眞形図と共に六甲霊飛十二事の大事を伝えたる編目中に此の寅申巳亥紫度炎光内視法の法名の存するに照らしても、其の玄法の位地を知るに足る。
 本編は昭和27年春、将来出伝の六甲霊飛伝及び風角伝の布石として一部の道士に付属の機会を得たが、其の書の緒言に云う、
「此の紫度炎光内視法は一見平凡な感想法の如く見ゆるが、実は深遠なる大神仙の遺章で玄道の要言を盛った上法である。之を忽(ゆるがせ)にすなわち亡(な)しとは本法の如きを云うので、精読百編、いづこに玄道の要旨が蔵されてあるかを眼光紙背を貫く底の感念力を凝して看得せられたい。水位先生のいわゆる「之を保つものは仙、之を失うものは凡で要はこれを精修することに係る」と。
 宜なる哉、古仙は本法を玄道の行路を照らす燭光とさえ極言した。(真誥に云う、道に紫度炎光夜照の神燭有り。)
 爾来伝書絶えて18年、後続道士の要請に答ふる途も無かったが、今春常盤先生御八十年祭を天機として六甲霊飛伝の禁を解かるるに及び、且つ併せて風角術第二伝の出でんとするに際し少部を再刻して往年来伝授に洩れたる士に付属の機を得しめんとする所以である。
 水位先師曰く、漢武帝の世、天機殆ど洩れたり、嘆ずべき哉」と。方今道統万古の嘆は蓋し断道の咎を懼るの故のみ。豈張三李四軽慢好事の輩に資せんや。
 

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